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zoom RSS 「乱歩の選んだベスト・ホラー」

<<   作成日時 : 2006/09/10 23:58   >>

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乱歩の選んだベスト・ホラー」(森英俊・野村宏平編/ちくま文庫)を読みました。

最初に江戸川乱歩の書いたエッセイ「怪談入門」が収録されており、その中で触れられている数多くの怪談小説のうち、選ばれた11作に加えて、最後に乱歩本人による作品が収められているアンソロジーです。

これらの11作が選ばれた根拠というのは良くわからず、『ベスト・ホラー』というには看板に偽りありかな、と思ったりもします。

収録作品はヴァラエティに富んでいて、有名作ジェイコブズ「猿の手」エーベルス「蜘蛛」、初訳のベンスン「歩く疫病」コリンズ「ザント婦人と幽霊」、横溝正史の訳による珍品アルデン「専売特許大統領」など。
基本的にスコットランドやアイルランドの小説家も含めて、イギリス系の作品が多い。
古い怪談はやはりイギリス系ですね。

非常にまっとうな怪談と思われるのは、「猿の手」とオリファント「廃屋の霊魂」。
後者は、隣の荒れた無人の屋敷から夜な夜な「ああ、かあさん入れておくれ!ああ、かあさん、かあさん、いれておくれったら!……」と哀しげな懇願の声が聞こえてくるという話。

ダンセイニ「災いを交換する店」とアルデン「専売特許大統領」は、タイトル通りの話で、まさに奇想小説。

マクドナルド「魔法の鏡」は、鏡の中だけに現れる美女と学生の恋を描いたもの。
これも怪談というよりは、美しくも悲しい物語です。

映画「ゴースト」を思わせる(観てないけど)、コリンズ「ザント婦人と幽霊」はこれまた怖くないのだけれど、ヒロインと主人公の娘の描き方が非常に巧み。
ウィルキー・コリンズという小説家は個人的に非常に気になります。
いずれまとめて読んでみたい。

最後に収録されている江戸川乱歩「目羅博士」は正直言って微妙かなと。
もちろん江戸川乱歩を軽く見ている訳ではないですよ。
「孤島の鬼」「陰獣」「屋根裏の散歩者」「押し絵と旅する男」など、昔良い(?)思いをさせていただきました。
乱歩の選んだベスト・ホラー (ちくま文庫)

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