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zoom RSS スタンリイ・エリン「特別料理」

<<   作成日時 : 2006/09/17 23:56   >>

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スタンリイ・エリン「特別料理」(田中融二訳/早川書房)を読みました。

20年くらい前O・ペンズラー選のアンソロジー「魔術ミステリ傑作選」(創元推理文庫で新装版あり)を読んだときに、エリンの「決断の時」に感動し、その直後彼の作品集であるこの「特別料理」を読んだことがあります。

その時の印象は『凡庸』の一言。
読み始めてすぐに結末が予想できるような作品ばかりでした。
短編の名手と聞いていたので、不思議に思った記憶があります。
結末に驚いたのは「クリスマスの凶事」くらい。しかしこんなショート・ショート向きの話をここまで引き伸ばすかなあと思ったり。
しかし今回再読し印象が変わりました。

この人の作品はミステリをそこそこ読んでいる人ならすぐにネタが割れてしまうようなものばかりで、読んでいる最中、待てよこの展開どこかで読んだ気がするという既視感があります。当時のわたしはそこに不満があった。
しかし、この人が書きたいのは『意外な結末』ではなく、結末に至るまでの話の流れなんですね。
優れた小説は再読三読がきくとよく言われますが、エリンの小説は初読でも再読しているような感じがあるんです。
そこを楽しめるかどうかというわけ。

したがって彼の作品はその語り口が命ということになります。
そういう意味では翻訳者泣かせの小説家ということ。
本来原文で楽しむ必要度が高いということらしい。

「決断の時」は、タイトル自体がネタバレのような作品。
思えば当時この作品にグッと来たのは、結末よりもそこに向かって深まって行く不穏な雰囲気によるものだったし。

何のことはない、わたしはエリンの魅力を知っていたんじゃないか(笑)。
ロアルド・ダールと双璧と言われており、作風は違うものの目指すものは同じ。
ダールの魅力は知っていたのですが、なぜ気付かなかったのか。
特別料理 (異色作家短篇集)

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